“だが残念ながら人間には魂というものがあり、皮を剥いたプラムのようにひりひりする欲望をぎらぎらさせている。
物語ができることは、その欲望をパッケージとして出すこと。物語の前では、誰もがオーディエンスになる。荒唐無稽な設定を「あ、そういうもんか。はいはい」と言って受け入れる。どんなに偉い人でも、恐いやくざでも物語の前では同等になる。
岡崎京子が言っていた「世界は、喪失 欠如 不在 消失に満ちているわ。そして暴力。それだけで世界はぱちんとはじけそうよ。でも思考とエクリチュールと愛だけがそれを救済することができるのよ。」っていうのは、村上春樹がねじまき鳥クロニクルで言ってた「自分が想像したいものをうまく強く想像することができれば、あなたはそれだけ現実から遠ざかることができる」ってことかと思った。”